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1: FX2ちゃんねる 2015/05/20(水) 12:27:41.55 ID:???.net
日本と欧州を比較したとき、考え方が正反対であることはたくさんあるが、「お客様は神様」の日本に対して、「労働者は神様」という欧州の考え方もそのひとつである。アパートの呼び鈴が2度短く鳴る。これは小包配達の合図だ。すぐに「今行きます」と言って降りていく。
 
本当かどうか知らないが、2、3分で行かないと、郵便局が持って帰ってしまうと聞いているので、
スリッパでもいいから引っ掛けていく。ちょうど日本から来ていた客が、「こっちではサービスが悪いと聞いていたけど本当ね。日本なら部屋の前まで持ってきてくれるわよ」と言った。

しかしこちらでは、田舎は別かもしれないが、郵便屋さんが都会のアパートで毎日何十という小包を個人宅の戸まで持って届ける労力や時間は無駄であり、仕事の義務には入らないと考える。受取人はありがたく下まで取りにいくのが当たり前。小包配達屋さんは時間を節約しつつなるべく沢山の配達をして、夕方、家族のために健康でエネルギーいっぱいで退社してもらうのが良いと考える。

コープ(スイスの代表的なスーパーマーケット)の会計でも、こちらでは100%ベルトコンベアー式で、お客が会計係の都合がいいようにきちんと並べるのが義務になる。いい加減に置くと前後のお客に睨まれる。この間、太った会計のおばさんが並んでいるお客に「待った」という合図をして水を飲みだした。お客はその飲みっぷりを眺め、「あわてないでゆっくり飲んでよね!」とか声をかける。他の客も顔を見合わせ目で笑う。このおばさんは他の従業員より水分が必要なのかもしれない。
 
一息入れて退社時間まで良い条件で仕事してもらいたいと願う。このようなおばさんは親戚に一人ぐらいはいるものなので、寛容になれるのかもしれない。何十年も前、音楽店でアルバイトしていた日本人女性の話を思い出した。会話がまだ完璧でなくても仕事はきちんとしていたという。ある日、お客に「●●のCDは品切れで2日後に入ります」と言ったところ、お客は責任者のところまで確かめに行った。責任者は「彼女はここの従業員だ。彼女がそのCDは今ないと言ったらないのだ」と言ってお客を帰した。それから彼女はさらにやる気がでてきて一生懸命仕事をしたと話してくれた。

掃除のおばさんが月1回来てくれるが、「奥さん、これで擦ってはダメですよ。ここは酢をこのように……」と、経験豊富で自信たっぷりな人で、誇りを持ちきちんと仕事をしてくれる。スイスの90%以上の職業は最低時間給2000円をすでに獲得している。それぞれ責任と、ある程度の決定権がある。肉屋さんも、ケーキ屋さんも、マッサージ師も、時計の売り子さんも、皆自分の専門職を無駄がなく合理的に遂行できるように勉強し、厳しい試験を受ける。だから労働者は誇りを持っている。お客はその誇りを応援し、良い仕事さえしてくれれば日本のような丁寧なお辞儀なんかは期待してはいない。労働提供者もお客もお互いに疲労させない工夫をする。それが日常の満足度に代わるのではないか。

http://allabout.co.jp/newsdig/c/83129  

3: FX2ちゃんねる 2015/05/20(水) 12:32:08.34 ID:GPoXNzEo.net
その代わり物価も異常に高い

▼ こ の 記 事 の 続 き は こ ち ら か ら