コンビニ
1: FX2ちゃんねる 2015/07/16(木) 14:55:08.89 ID:???.net
たくさんの仕事を転々としてきた森尾舟(もり お ふね)が、実体験をレポートします!
これまで5チェーン・6店舗でアルバイトしたコンビニの裏側とは――。

オーナーに頼まれ近くに引っ越し
私はオープニングスタッフとして2度働いたことがある。ある店舗の男性店長は、オープンから1カ月間休みなし、人がおらず20時間働き詰めの日もあった。数か月が経ち、オープニングメンバーも仕事に慣れたころ、ようやく彼も休みがとれるようになる。しかし、休日とは名ばかりで発注のため一日一回は店に訪れる日々が続いていた。元々、彼は実家暮らしだったが、新店舗で店長に就任した際に、いつ何があっても駆けつけられるように、オーナーから店の近くへの引っ越しを促された。

彼は店舗から歩いて5分のところにアパートを借り、なるべく遠出をしないように気をつけていると話した。実際に困ったことがあればすぐに駆けつけてくれる。バイトにとっては、有難い話だがこの状況は24時間体制で働いているといっても過言ではないだろう。もう1店舗のオープニング店舗でも似たような光景を目撃した。その店舗の男性店長は近所に引っ越すよりも辛い状況だった。バックヤードにソファを置き、毎日、そこで寝泊まりをしていた。家に帰るのはお風呂に入る時のみ。奥さんや幼い子どもたちが店に遊びに来る様子もしばし見られた。その状況はオープン後、半年ほど続いた。どちらの店長も弱音を吐かずに店のためと頑張っていた姿が印象的である。

そういったお店では、アルバイトの負担も多くなる。新人や、家庭がある主婦、他にメインの仕事を持っている場合は多くのシフトに入れられることはない。しかし、フリーターや、比較的時間の自由が効く学生などは無理にシフトを組まれることも多かった。12時間勤務ぐらいは、アルバイトでも珍しくはない。

「バイトが楽しい」と学校を辞めて社員になる人も
しかし、みんなが苦痛を訴えているわけではない。若者や学生は仕事を任せてもらえるのが嬉しいようで喜んでシフトに入る人もいた。店長を慕っていることも多く、これまで働いた店舗では、人望が厚い店長が多く見られた。しかし、慕われる店長でないと店を回せないというのも事実だろう。驚いたのは、バイトが楽しいと学校を辞めて社員になる若者がいたことだ。コンビニ業務が好きなことが変わっているとは思わないが、どの店舗の店長も頼みやすそうな人物、例えば、夢を追いかけているが将来が不安な若者、学校生活に悩んでいる学生などを選び、仕事を任せ、やりがいを与えているように感じていた。

店長も過酷なシフトで助けてくれる人がほしいのはわかる、頼みたくなる気持ちも理解できる。しかし、社員になった人々に問いたいのは、自分の毎日が充実していてもコンビニの仕事が楽しいと思えたか。もう少し考える時間があってもよかったのではないかと思う。その他にも年末年始が休みたいと言えない、シフトを代わってくれる人を探さないと休みがとれない、長時間労働がキツイ、遅番の翌日が早番にさせられる。いくつかの店舗で数々の不満を聞いてきた。求人情報にはシフト自由など書かれていても、本当に自由なシフトがコンビニバイトに訪れることは私が知る限りなかった。

休憩中も常に監視カメラをチェック
休みがとりにくい、長時間勤務が多いなどの他に労働面でウンザリしたのは休憩時間だ。ほぼ2人体勢なので、お客が並んだら、すぐにレジに向かわなければならない。そのため休憩中も監視カメラを常にチェックしていた。お昼時の12時、13時台は客が多く確実に休憩をとれないため、14時以降に休憩をとる。しかし、14時以降とはいえ、ゆっくりとしている暇はなく、30分休憩の間に何度かはバックヤードから出てレジ打ちをしなければいけない。15時、16時台になればゆっくり休みをとれるのだが、その頃はもうお昼という時間でもない。

そんな休憩だとしても、時給は減るので、まともな感覚だと嫌になってしまうのも当然だろう。そういった環境だからこそ、コンビニは離職率も高く、1年続いていれば長いほうに感じられた。どこのコンビニでも求人募集の張り紙があるのは、こういった低賃金、長時間労働の過酷な現場ゆえと言えよう。
http://joshi-spa.jp/301331

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