1: 鴉 ★@\(^o^)/ 2016/03/31(木) 18:10:12.16 ID:CAP_USER.net
「中世ジャップランド」と「ヘル朝鮮」──SMAPとJYJで繋がった日韓のネットスラングの共通性
松谷創一郎 | ライター、リサーチャー


匿名サイトの功罪
「保育園落ちた日本死ね!!!」――国会をも揺るがしたこの記事は、ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に掲載されたものでした。

その一つのポイントは、書き手が匿名であることです。匿名だからこそ直截な表現(「死ね!」)が可能となり、書き手に共感(「#保育園落ちたの私だ」)も集まりやすかったのです。
さらに言えば、この動きの大きな燃料となったのが、平沢勝栄議員の「いったい誰が書いたんだよ、それ!」というヤジだったように、書き手の素性が不明だからこそ誰でも言及しやすかった側面もあります。

さて、こうした匿名サイトと言えば、やはり「2ちゃんねる」は外せません。一時期の勢いはなくなりましたが、いまでも2ちゃんでは日々多くのひとびとが書き込みをしています。
ヘイトスピーチ問題の主要因でもある多くの差別コメントも、いまだに減ることはありません。

差別書き込みは、匿名だからこそ2ちゃんに集合しています(最近ではYahoo!ニュースのコメント欄にFacebook経由で実名のまま差別コメントを書き込むひとも目立ちますが)。


「保育園落ちた日本死ね!」とヘイトコメント――匿名性とは、インターネットの大きな可能性と強い残虐性の両面を兼ね備えていると言えるでしょう。

さて、そんな2ちゃんで最近流通しているネットスラングがあります。それが「中世ジャップランド」です。これも、匿名だからこそ拡がりつつある独自の言葉です。

2ちゃんで生じた革命運動

ネットスラングなので明確な定義はありませんが、「中世ジャップランド」は現在の日本が中世(前近代)のような状況であることを揶揄する言葉です。
「ジャップ」は日本人に対する蔑称ですが、日本人がそれを使っていることを踏まえると、それは自嘲・自虐だと捉えられます。

この言葉が生まれたのは、2ちゃんの「嫌儲板」と呼ばれるところでした。その名の通り、そこは金儲けを嫌うひとが集まる場所です。
当初は2ちゃんスレッドのまとめサイトやアフェリエイト目的のサイトを批判するために生まれましたが、最近は日本社会に対する疑問や批判が集中する場となりつつあります。

だからと言って、「嫌儲板」はリベラルな思想の持ち主が集まっている場だとも言えません。
逆に、2ちゃん的なネガティブな要素を濃縮したような場です。嫌悪をベースに、金儲けだけでなく、右派にも左派にも批判的な(嘲笑的な)態度がその特徴です。
ヘイト書き込み同様に、常にそこでは攻撃対象が存在するのです。
彼らが考案した「中世ジャップランド」の国旗も、日章旗とハーケンクロイツ、そして放射線物質のマークを組み合わせたとても露悪的なものです。

「中世ジャップランド」で揶揄される日本とは、長時間・低賃金労働がはびこり、十全の社会保障も満足に受けられないような社会です。だからこそ、「中世」と呼ばれています。
そこから見え隠れするのは、厳しい社会環境で苦しむひとびとが、匿名掲示板に集って不満をぶちまけている様子です。もちろんそこには諧謔も込められてはいますが。

2月、2ちゃんでは注目すべき変化も見られました。それは、「この腐った国、日本で労働者による革命運動を起こそうと思う。どうすればいい?」というスレッドが、15まで伸びたのです。
その基本方針が「左右関係なく上下の観点から改革を進める」とあるように、それは社会階層の下層で苦しむひとびとの声だと捉えられます。
そこでは、以下のような政策提案なども見られました。それは、2ちゃんとは思えないシリアスさです。


http://bylines.news.yahoo.co.jp/soichiromatsutani/20160322-00055711/

松谷創一郎
ライター、リサーチャー
1974年生まれ、広島市出身。商業誌から社会学論文、企業PR誌まで幅広く執筆。国内外各種企業のマーケティングリサーチも手がける。
得意分野は、カルチャー全般、流行や社会現象分析、社会調査、映画やマンガ、テレビなどコンテンツビジネス業界について。
著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』、共著に『どこか〈問題化〉される若者たち』、『文化社会学の視座:のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』等。BgWEy

http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plus/1459415412/

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